8月15日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Friday Fights 120」。
女子アトム級MMAマッチで、平田樹(25)がインドの新鋭アーティ・カトリと対戦した。平田はこれまで3連敗中と崖っぷちに立たされており、約1年2ヶ月ぶりの復帰戦でどんな姿を見せるかに注目が集まっていた。
1Rはカトリが片足タックルからテイクダウンを奪い、上をキープ。パウンドや肘を打ち込みつつ、平田のギロチン狙いをしのぎ、主導権を握った。平田にとっては守勢のラウンドとなった。
2Rに入ると、平田がダブルレッグから抱え上げてテイクダウンを奪い、さらに首投げで見せ場を作る。しかし、その後はカトリにバックを取られ、リアネイキドチョークを狙われる場面も。お互いに攻守が入れ替わる展開となり、ラウンドの評価は分かれる内容だった。
勝負の3R、平田が再びタックルからテイクダウン。そこからハーフ、サイド、マウントへとポジションを移行し、パウンドと肘を打ち込みながらアメリカーナも狙う。最後までトップをキープし、圧倒的に支配して終了のゴングを迎えた。
ジャッジ3者とも平田を支持する判定3-0。この勝利で平田は3連敗をストップ。プロ戦績は7勝3敗となり、スランプ脱出に大きな意味を持つ一戦となった。
対戦相手のカトリはこれまで5戦全勝と無敗を誇っていたが、この敗戦でキャリア初黒星。序盤の勢いは見せたものの、経験と対応力の差を突き付けられる結果となった。
勝利後の平田は「這い上がりたい気持ちで臨んだ。ここからまた自分を取り戻す」とコメント。
次戦では上位陣との対戦が期待され、今後のマッチメイクにも注目が集まる。
